症状の出現強度と呼ばれるもので、毎日顔を合わせている家族などに対して強い症状が出る状態を言います。
いつも介護をしている人に対しては、怒ったりわがままを言ったり言うことを聞かなかったりする一方で、会う頻度の少ない家族以外の人(医師、看護師、ケアマネージャーなど)には認知症だとは思えないほどしっかりした言動ができてしまいます。
これは子供が親に甘えるのと同じように、介護をしてくれる人に対する甘えからわがままになることが多いと言われています。
他方、症状が弱い他人にとっては、認知症だと理解されないというケースもあります。家族は介護で大変な思いをしていても、それを周囲の人と共有できないという認識ギャップが生まれやすいということも理解しておく必要があります。