認知症の特徴(6) 記憶は無くしても感情は持続する

認知症では記憶障害が顕著ですが、見聞きしたことや体験したことは忘れても、そのときに抱いた感情が長い時間持続するという特徴もあります。

介護をする人が注意したり叱ったりした場合、注意された内容は忘れてしまいますが、叱られた時の感情だけは残ってしまい、この人は怖い人だという印象が続いてしまうことがあります。

理性ではなく感情で人を認識するので、負の感情が重なった人とは信頼関係が築けなくなっていきます。

一方で、感情にはよい感情もあり、それが持続するといい関係を築くことができます。

プラスの感情を持ってもらうための4つのコツ

介護する人側の心構えとして、次のようなことが必要と言われています。

  1. ほめる(ちょっとしたことでも称賛や感謝の言葉をかけてあげる)
  2. 気持ちをけ止める(相槌を打ってあげる)
  3. 共感する(「よかったね」などプラスの言葉をかける)
  4. 演技する(事実でなくても認めたり誤ったり相手を立てるように演じる)

介護の負担を減らすためにも、意識しておきたいポイントです。

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