認知症では記憶障害が顕著ですが、見聞きしたことや体験したことは忘れても、そのときに抱いた感情が長い時間持続するという特徴もあります。
介護をする人が注意したり叱ったりした場合、注意された内容は忘れてしまいますが、叱られた時の感情だけは残ってしまい、この人は怖い人だという印象が続いてしまうことがあります。
理性ではなく感情で人を認識するので、負の感情が重なった人とは信頼関係が築けなくなっていきます。
一方で、感情にはよい感情もあり、それが持続するといい関係を築くことができます。
プラスの感情を持ってもらうための4つのコツ
介護する人側の心構えとして、次のようなことが必要と言われています。
- ほめる(ちょっとしたことでも称賛や感謝の言葉をかけてあげる)
- 気持ちをけ止める(相槌を打ってあげる)
- 共感する(「よかったね」などプラスの言葉をかける)
- 演技する(事実でなくても認めたり誤ったり相手を立てるように演じる)
介護の負担を減らすためにも、意識しておきたいポイントです。